研究活動に参加したい方へ


■こんな方が三宅研に向いています

 研究分野としては,広い意味では,人間の意識とコミュニケーションに関心を持っている方や,その数理的モデル化および工学的応用に興味のある人が向いているように思います.具体的には,心理学的な時間やタイミングの生成に興味のある人,社会的コミュニケーションや対話,音楽に興味のある人,そのモデル化のための非線形ダイナミカルシステムやネットワーク分析の数理に関心のある人,工学的応用としてのソーシャルインタフェースや知能ロボットに興味のある人,医療応用としての高齢者支援など福祉工学やリハビリ工学に関心のある人,などが三宅研に向いています.

 研究スタイルとしては,思想的なレベルを含めて統合的に人間を理解したい人,特に,心脳問題や主体性の問題に関心のある人が向いています.さらに,心理学実験やその数理的モデル化に興味のある人,インタフェースやメディアなど人間と人工物の関係に興味のある方,さらにアートとしての表現に関心をお持ちの人にも適しています.また,海外の大学との国際的なコラボレーションに関心のある方や,企業や地域の人々との実践的活動に興味のある方にも向いています.自分らしいオリジナルな研究を進めたい方,基礎から応用まで一貫した研究に取り組みたい人なども居心地がよいと思います.

■研究室の生活は・・・

 研究テーマは学生と教員の話し合いの中でひとり一人の希望を考慮した上で設定されます.また研究室の方向性と矛盾しない範囲において持ち込みテーマも歓迎されます.研究活動は,週2回のゼミ(経過報告と文献紹介)と週1回の先生との個別ディスカッションを通して進めています.さらに,サブゼミと呼ばれるゼミがあり,多様な背景をもつ新入生が無理なく三宅研の研究を開始できるように,基礎的知識の共有を目的として,神経科学ゼミ、時系列解析ゼミ、統計ゼミ、認知心理ゼミ、理論ゼミなどが開講されます.

 研究環境としては,すずかけ台キャンパスのG3棟8階にある見晴らしのよい空間に研究室があります.研究室の窓からは緑豊かな長津田の風景が見渡せます.また,ひとり一人の学生に勉強机とノートPC1台が与えられます.個々人の空間はパーティションで区切られており,研究に集中することが可能です.さらに海外からの留学生もおり,英会話を自然に習得することもできます.国内外の大学や医療機関,企業との研究連携も積極的に進めていますので,人的ネットワークを構築する上でも有効と思われます.

 三宅研の学生の出身としては,工学部であれば情報系,機械系,制御系,経営系などが多いようです.理学部であれば物理系,情報系,生物系などから,文系であれば文学部,社会学部などから参加しています.修士課程を修了した方は,就職する場合と博士課程に進学する場合に分かれますが,前者の場合は,最近では大手の電機・通信系や情報系,自動車系,ロボット系メーカー等に就職します.金融系,シンクタンク系なども多いようです.後者の場合は,博士課程修了後に全員が,大学や国立研究所で研究職についています.既に三宅研で博士号を取得した者が20名弱おり,いずれも独立した研究者として活躍しています.

 現状では,研究室には三宅先生のほか,助教1名,特任助教1名,研究1名,非常勤研究員が6名,博士課程学生が7名,修士課程学生が10名,学部生1名,秘書が2名おり,総数で30名くらいの比較的規模の大きい研究者集団になっています.また国家プロジェクトにも参加しており,経済産業省のNEDO先端ロボット技術プロジェクトでは,三菱重工,ATR,東大と協力してコミュニケーションロボットの開発を手掛けました.文部科学省のJST社会技術プロジェクトでは,医療機関等と協力し共創的リハビリ機器の開発を進めました.現在はJSTのCRESTプロジェクトおよびCOIプロジェクトを推進しています.その他,協力関係にある大学としては,早稲田大,お茶の水女子大,東大,金沢工大,東北大,ミュンヘン大(ドイツ),ハートフォードシャー大(英国)などが挙げられます.

■卒研での配属を希望する場合

1) 東工大・情報工学系3年生の方
2) 東工大・システム制御系3年の方
3) 東工大・生命理工学院の3年生の方
4) その他の東工大および他大学等に所属の方

=> 上記の1)と2)の場合は所定の卒研配属システムがあります
=> 上記の3)の場合も卒研配属が可能,ただし前もってご相談下さい
=> 上記の4)の場合は三宅まで個別にご相談下さい

■修士課程に入学を希望する場合

1) 東工大の学部卒業予定の学生
2) その他大学の学部卒業予定の学生
3) 高専等の専攻科の卒業予定の学生
4) 学部既卒の方および社会人の方など

=> 毎年8月にある修士課程入学試験を受験してください。
=> 通常の4月入学以外に半年早い10月入学も可能です
=> 毎年1〜6月に専攻説明会があります, 三宅までご相談下さい

■博士課程に入学を希望する場合

1) 東工大の修士修了予定の学生
2) その他大学の修士修了予定の学生
3) 修士既卒の方および社会人の方など
4) 学部卒業後一定の成果を挙げた方

=> 毎年8月と2月にある博士課程入学試験を受験してください
=> 三宅までコンタクトしてください
=> 博士短縮修了のシステムもあります(最短1年で修了可能)

■社会人博士課程に入学を希望する場合

1) 企業に勤務されおり研究意欲のある方
2) キャリアーアップを目指す方
3) 研究意欲のある主婦の方
4) 退職後に研究に取り組んでみたい方

=> 毎年8月と2月にある社会人博士課程入学試験を受験してください
=> 三宅までコンタクトしてください
=> 博士短縮修了のシステムもあります(最短1年で修了可能)
=> 会社勤務の空き時間を利用して集中的に研究できるコースです

■学振ポスドクとしての所属を希望する場合

1) これから学振ポスドクに応募する方
2) 既に学振ポスドクになっている方

=> 上記の1)の場合は申請時に三宅までご連絡ください
=> 上記の2)の場合は随時,三宅までコンタクトしてください

■コンタクト先

三宅 美博(みやけ よしひろ)

東京工業大学 情報理工学院 情報工学系 知能情報コース 教授
すずかけ台キャンパス G3棟820室

〒226-8502 横浜市緑区長津田町4259 G3-820
Tel: 045-924-5646
E-mail: miyake@c.titech.ac.jp
URL: http://www.myk.c.titech.ac.jp



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